
Step 1
原木の刈り取り
株を残して枝を刈り取ります。株を残すことでそこから新芽が出て、同じ株から長く原料を採り続けることができます。
一本の枝から一枚の紙へ。素材の声を聞きながら進める工程を、写真とともに追っています。

株を残して枝を刈り取ります。株を残すことでそこから新芽が出て、同じ株から長く原料を採り続けることができます。

枝を束ねて蒸し、熱いうちに皮を剥ぎます。天日に干して乾燥させ、保存できる状態にします。

皮を水に戻して柔らかくし、包丁で一本ずつ黒皮と甘皮をこそげ落として白皮だけにします。再び乾燥させて保存します。

白皮を一晩水に戻し、ソーダ灰または草木灰の灰汁を入れて数時間煮ます。食品添加物にも使われる安全な材料です。

煮上がった皮は灰汁で茶色くなっています。何度も水を張り替えながら洗い流し、きれいな生成り色へ戻します。

皮についた汚れや傷、硬いところを、ひとつひとつ手でより分けて取り除きます。

皮を叩いてほぐし、繊維一本一本がばらけるようにします。ここでできあがったものを紙料と呼びます。

トロロアオイの根を叩いて水につけ、粘りのある液を取り出します。木綿の袋で濾したものを紙漉きに使います。

漉き舟に水と紙料を入れてよく攪拌し、次いでネリを入れてさらに整えます。簀桁に漉き簀を挟み、紙を漉いていきます。

漉いた紙は板に伏せ、数十枚から数百枚と重ねていきます。これが紙床です。

たくさん水を含んだ紙床を一晩から半日かけてゆっくり絞り、上から少しずつ圧をかけていきます。

紙床から一枚ずつ紙をはがし、大きな板に刷毛で貼りつけ、椿の葉でこすって天日に干します。乾いたら板からはがします。

できあがった紙を検品し、そのまま販売したり、便箋や封筒の形に裁断・糊付けしたりして仕上げます。